税理士法人 和敬会 筑西事務所 様
『RPA導入部門で、休日出勤、残業がゼロになりました!!』
- 【業 種】
会計事務所
- 【所 在 地】
- 茨城県筑西市
- 【活用用途】
RPAによる業務の効率化
- 【写 真】
代表社員 税理士/社会保険労務士/二級FP技能士/行政書士
武井 宏樹 様(写真右)
総務部門 江文 恵 様(写真中央)
総務部門 海老根 亜衣子 様(写真左)
導入前の状況
- コンサルティング力の強化や、ブランディングに力を入れたいと考えていたが、日常業務が忙しく、リソースを割く事ができなかった。
- 会計事務所業界で、RPA導入が進んでいる中、危機感が日々増していた。
- 将来的には、顧問先にRPAを中心としたITによる効率化をコンサルティングしたいと考えており、ノウハウを具体的に学びたいと思っていた。
ASIMOV選定の要件や決め手
- CEOが公認会計士・税理士であり、会計・税務に十分な知見があること。
- RPAロボットの開発・導入から運用管理までサポートしてくれるASIMOVのサービスには実現したいことが網羅されていた。
- 「テクノロジーと働く未来を中堅・中小企業に届ける」というASIMOV社の理念に共感した。
導入による効果
- 確定申告業務の自動化により、電子申告を行う部門において、1-3月の繁忙期で常態化していた残業(32時間/月)と3日/月はあった休日出勤が無くなった。
- 源泉所得税ダイレクト納付業務の自動化により、年間600時間が削減されただけでなく、人だと起こりえるミスも無くなった。
- 空いた時間を、ホームページのリニューアル、ブログの発信などのブランディングや営業DM等の作成のために活用し、新たな顧客を継続的に獲得できるようになった。
税理士法人 和敬会様は、会社設立・新規開業支援、税務、会計経理、経営/総務コンサルティング等、幅広い業務を展開されており、最近では、相続税/贈与税専門の事務所を新規開業するなど、精力的に事業を拡大されています。
顧問先企業に主担当・副担当だけでなく、社労士・行政書士・FPなど最大5名でバックアップできる万全の体制を整えられているのが特徴です。
最近は、ホームページの全面リニューアルや市役所でのイメージVTRの放映、DM等様々な手法で法人のブランド力アップに注力されています。
今回は、武井先生、江文様、海老根様にお話を伺いました。
[ASIMOV ROBOTICS株式会社(以下)]
「会計事務所が生き残っていくためには、RPAの導入は必須である」
RPAを導入した経緯・きっかけについてお聞かせください。
業界の競争が激しくなる中で、常に危機感を持っており、税務だけではなく、コンサルティング力の強化や、事業領域を広げるなど様々な努力をしてきました。
そのベースとしてDXは必須であると考えており、10年前からクラウド会計の導入を進めるなど、業界内で先んじてIT化を進めております。
RPAについても、世の中に登場したころから、会計事務所の業務効率化のためには必要不可欠なツールであると考え、数年前に一度、他社RPAを試してみた事があるのですが、画像認識がうまくいかないなど、思うように自動化が進みませんでした。また、エラーも多く発生した為、メンテナンスに多くの時間をとられ、内製で運用していくのは難しいと断念してしまいました。
武井先生
「ASIMOV-Oneは、自社で手間をかける事なくRPAを導入できるのが魅力!“テクノロジーと働く未来を中堅・中小企業に届ける”というASIMOV社の理念にも共感し、導入を即決しました!」
数あるRPA導入業者の中で、当社ASIMOVを選んでいただいた理由を教えて頂けますか?
ASIMOV社の会計事務所向けRPA活用セミナーがある事を知り、聴講したのがきっかけです。
会計・税務に知見があり、RPAロボットの開発・導入から運用管理までサポートしてくれるASIMOV社のRPA導入サービス「ASIMOV-One」の話を聞き、まさに、自分が実現したいことが網羅されていると感じました。
また、「テクノロジーと働く未来を中堅・中小企業に届ける」というASIMOV社の理念のもとに、一般企業への導入支援実績も豊富なことから、将来的に和敬会が顧問先の業務効率化サービスを強化する際にも良いと考え、その日に導入を決めました(笑)
江文様
「繁忙期という概念自体がなくなり、事務所のブランディングや経営戦略に時間を費やせるようになりました!」
RPA導入による効果は、いかがでしたでしょうか?
常々、総務部門には、ブランディングや経営戦略に時間を使って欲しいと考えておりました。いわゆる経営企画室としての役割です。
今回のRPA導入によって工数が劇的に削減されましたので、それを実現する事が出来ています。
具体的には、ホームページの全面リニューアルを内製で実現しました。毎日ブログ(https://www.wakeikai-office-chikusei.com/blog)やTwitter(@wakei_kai1)も持ち回りでアップしていますので、確実に閲覧数の増加に繋がっています。業務以外の趣味ネタなどから、仕事と関係のないところからのアクセスが増えてりもしていますが(笑)、
DM作成・送付などの新規営業にも時間を割くことができるようになりましたので、継続的な新規顧客獲得にもつながっています。
また、調べものをしたりナレッジを班で共有したり、総務経理の更なる効率化のために考えたりと、これまで出来なかった事が確実にできるようになっています。
具体的にRPA化した業務ついて教えてください
① 源泉所得税申告(ゼロ納付、ダイレクト納付)
当事務所では、源泉所得税申告・ダイレクト納付を代行しており、毎月約100件の処理を行っています。
手作業ですと1件につき30分かかりますので、50時間/月もの時間がかかっていましたし、kintoneで進捗管理をしながら進めていましたが、実際にお金が動きますので、とても気を遣う業務で負担が大きかったです。
ロボットの導入にあたり、まずは、kintoneでの進捗管理アプリを改修し、より徹底した管理ができるようにしました。そして、ロボットは、kintoneによる指示を確認・更新しながら確実に業務を進めていき、人はその進捗をチェックするだけでよくなりました。これにより、50時間/月の業務が丸々削減されただけではなく、これまで以上に徹底した管理により業務の品質を上げる事にも成功しましたね。
②確定申告
税務ソフト「電子申告の達人」へのデータ取込、署名・申告、メッセージ印刷、kintone進捗表更新、進捗表の掲示板への投稿という一連の業務をすべて自動化しました。
1月~3月のいわゆる「繁忙期」に、電子申告を扱う部門において、例年32時間/月の残業や、また3日/月程度の休日出勤も必要でした。
しかし、今年はロボット導入により、残業も休日出勤も全て無くなりました!
③ 法人税申告(開発中)
確定申告と同様に、法人税における「電子申告の達人」へのデータ取込、署名・申告、メッセージ印刷、kintone進捗表更新の自動化に向けて、現在開発中です。
当事務所では、「電子申告の達人」へのデータ取込の後に添付資料の確認や検算などを厳重に実施しており、取込から確認で3~4時間かけています。
取込を自動化する事により、時間も半分になりますし、確認の精度が上がる事も期待しています。
月によってばらつきはありますが、月に50時間前後の削減になると考えています。
海老根様
「ASIMOVのエンジニアは対応が早くて非常に助かります。開発やメンテナンスもスケジュールを共有しながら、効率的に進めてくれます。」
ASIMOVのリモートでの導入、メンテンス対応はいかがですか?
全く不便はありません!
ロボットがエラーを起こしたときはチャットで修正依頼を出しますが、いつも素早く返信をいただき、またエラーの修正自体もとても早くて助かっています。
また、修正内容について、都度、丁寧な説明とスクリーンショットまでつけてくれるので、とても分かりやすいです。
また、ASIMOVのエンジニアとは、Excelで作業スケジュールを共有しているのですが、開発やメンテナンス作業の実施予定時刻とロボットを使って業務を行う時間とをわかりやすく管理できるので、日常業務の合間に効率よく開発を実施していただいています。
エンジニアに「もっとこうして欲しい」という要望があれば、教えてください。
ASIMOVのエンジニアは税務に関する用語の知識や達人の操作についても熟知している為、話もスムーズに進みますし、これ以上の要望は無く、とても満足しています!
「事務所内の効率化の次は、顧問先も含めた効率化で、サービス強化!」
今後、RPA化を検討している業務について教えてください。
事務所内の効率化としては、税務業務のRPA化が落ち着いた後は、請求書発行や収益性分析、部門ごとの幹部向け経営分析資料作成などの自動化を進めていきたいと考えています。
現在も、AccessやExcelを使って、システム化を進めているのですが、それぞれの連携が出来ていないため手間が残ってしまっています。
仕様を固めるのに、少し試行錯誤が必要なので、今後は、プログラミングのできる海老根を中心に、RPA内製にもチャレンジしながら進めていきたいと考えています。ASIMOVでは、内製化のサポートも行っていただけるとのことで、助かります。
また、これもASIMOVからの教えていただいたのですが、分析用のツールであるBI(ビジネス・インテリジェンス)の活用も視野に入れて、進めていきたいと思います。
事務所内の効率化の先は顧問先サービス強化を計画されていると伺いましたが。
はい、顧問先サービスの強化のためにも活用したいと考えています。
顧問先データの自動取込など、手入力を無くしたいと考えています。そして、経営分析資料作成を自動化するなどタイムリーなデータ分析で、コンサルティングを効率的かつ質的にも強化したいと考えています。
更には、事務所内でのRPA活用で培ったノウハウを活用して、顧問先へのRPA導入などのDXを提案していきたいと考えています。このあたりは、是非ASIMOV社とも協力していきたいところです。
新しい取り組みは、いつぐらいから着手できそうですか?
当事務所の決算が9月ですので、落ち着いた11月頃から始めたいですね。
11月といえば、一般的には、そろそろ年末の繁忙期を見据えた時期かと思いますが。
今後は、RPA導入のおかげで残業や休日出勤が無くなり、業務に余裕が生まれましたので、いつでも新しい事が始められるんです(笑)。
RPAは事務所だけではなく、顧問先も巻き込んでサービスの質を上げていけるので、この先の展開をとても楽しみにしています。
武井先生は元々ITに強く、和敬会様は積極的にITを活用していらっしゃいました。そのため、江文様、海老根様を始め、とても、ITリテラシーが高い会計事務所様です。だからこその視点で、弊社をご選択いただいたとのお話、非常に嬉しく思いました。
和敬会様の描く理想のサービスを、是非、テクノロジーでご支援したいと思います。
お忙しい中、インタビューのご対応ありがとうございました!