[社長ブログ:noteに同記事を掲載しています]
https://note.com/keiko_asimov/n/n4d7d68696902
工場見学に行ってきました!
ASIMOVでは、サービス導入時に「全社業務ヒアリング」を実施します。
会社全体の業務やデータの流れを可視化して、本質的な課題を抽出し、部分最適にならないために、そして、DX推進の全体計画を立案するためです。
その際、商品や製品を理解しより効果的なご提案ができるようにと、できるだけ現場を見せていただきます。特に、製造業様の場合には、工場の見学もお願いしております。
というのと、実は私自身、小学生の時から工場見学が大好きなんです。
何もないところから、「物」が少しずつ物が出来上がっていく様子、リアルロボくんが、とても器用に作業をこなす様子。
そもそも工場という空間そのものが、子供の頃の私にとって、非日常の刺激的な空間でした。天井が高く広い空間、独特の油の匂い、そして、沢山の機械と大勢の人がそれぞれ別の作業をしつつも、一緒に働いているという感じ。
このワクワク感が、私をリケジョの世界へと導いたのでした。
というわけで、今日は、お客様の工場見学に行ってきました!!
リアル・ロボくん
本日の工場は、隅々まで整理整頓されていて、「The 工場」というべき工場の見本のような隙のない美しさ✨
とても自動化が進んでいて、第一印象は「人が少ない」ということでした。
そして、リアル・ロボくんが大活躍していました。ロボの指先!?が繊細に製品を捉えて、ゆっくり、確実に作業を進めていきます。複雑な動きは全て制御されていて、注文ごとの細かなオーダーに応えています。
製品はかなり重量があり、人では難しく危険な作業と思われ、そういった人ではできないことを、ロボットが代行してくれているわけです。
そして、その傍らで職人さんが黙々と作業をしていらっしゃいました。人でしかできない繊細な作業です。
パソコンの中にする2次元のロボットRPAという仕事に携わる私たちにとって、何か原点を見た気がしました。
単純な繰り返し作業を代行すると言われるRPAですが、ASIMOVのロボは「人ではできないことを実現するロボ」が多くを占めます。複雑な動きを指示書を見ながらこなすところも、思想は同じ。人といかに分業するか。最適解を探すことで、やりがいのある職場を作るために大事なのだと、改めて実感しました。
動線は無駄なくシンプルに
広い工場を歩きながら、いかに無駄のない動線かというご説明をいただきました。資材が搬入されるところから、パーツの製造、組み立て、検査、塗装etc.。全工程を考えた設計がいかに大事かということがわかります。
ここは、声を大にして言いたいです。
「パソコン作業も動線が大事!」
よく様々なRPAベンダーが「自分で作れる」「個人の業務の自動化を手軽に」といったキャッチコピーでRPA製品を説明していますが、それって本当の意味の効率化では無いって、いつも思ってました。ましてはDXでもありません。大事なのは、「全体の動線」=「業務フロー」の見直しです。この過程を省いてしまっては、部分最適しか生まれません。
生産性が低いと言われる日本においても、工場において生産性の向上意識は非常に高く、物理的な動線は、危険を伴う場合もあり、とても意識されているかと思います。
が、事務作業、特に中堅・中小企業の事務作業については、そもそも属人化といった問題もあり、見える化すらできてない場合も多く見受けられます。これを、そのまま個人が作成するロボットによりブラックボックス化することだけは、やってはいけないのだと思います。
デジタルとアナログのハイブリッド
自動化のとても進んだ工場でしたが、ところどころにマグネットを貼った進捗管理表や現品票などがみられます。私が興味を示しているのに気がついたDX推進部長さんが「これらを無くすこともできるのですが、現場から残して欲しいという要望がありまして」
RPAに関わる仕事をしていると、時々「どこまでデジタル化すべきか」といったことを聞かれます。この問いに、私はいつも「人がやりがいを持って働けるところまで」と答えています。答えはシンプルですが、とても難しく重要な論点。どこまでの自動化が最適なのかは会社によっても、人によって違うのだと思うのです。その境界線を見つけるのも私たちの仕事です。人がロボットに人が使われてはだめ、ロボットはあくまでもアシスタントであるべきだと。まさに、「アシモフ・ロボット三原則」※1
完成の無い「カイゼン」
今回、工場を案内してくださった生産技術部の方が最後におっしゃっていました。
「まだ、動線に改善の余地があって、今、考えてることがあるんですよ。」
すごい!生産性向上のための「カイゼン」に完成はない!
これもまた、私たちのお届けするRPAロボットの思想に繋がってます。
私たちも「RPAロボットは使って、育ててください」とお話ししています。ちょっとした仕様変更が手軽にできるというRPAの特性を存分に活かして、常に進化させていきたいと考えているからです。まさに、「カイゼン」してこそRPAです!
ロボットの基本は整理整頓から。
デジタル化もDX推進も土壌造りが大事。
今回の工場見学は、二次元ロボットであるRPAの原点を見た気がしました。私たちは、デジタル化、DX推進のためには、土壌造りが大事だというスタンスを一貫してご説明しています。これって、実際の工場に置き換えて考えれば、とても腹落ちします。とても、重要な学びをいただきました。
ところで・・・効率化に対しての意識が非常に高い会社へのご提案は、より身が引き締まる思いです。
まずは、私たちのRPAロボくんが働くための土壌造り、業務の見える化からということで、工場見学の後は、早速業務ヒアリングでした。
※1「アシモフ・ロボット三原則」
アシモフでは、ミッション、ビション、バリューとは別に、私たちが守るべき原則を定めています。
第一条 アシモフのロボットは人間に危害を加えてはならない
第二条 アシモフのロボットは人間に服従しなければならない
第三条 アシモフのロボットは一条、二条に反しない限り人を笑顔にしなければならない。
お気付きの方も、いらっしゃるかと思いますが、アイザック・アシモフの「ロボット三原則」の改変です。