ロボットと人との適材適所を見極める!
RPAの特色は、「人と一緒に働くIT」という点です。
例えていうなら、RPAロボットはスーパー新人です。
ロボットは、あなたのアシスタントとして面倒な業務を処理してくれますが、イレギュラーなことには1人では対応できない新人さんです。
そして、このRPAロボットの個性は「正確」「迅速」そして「我慢強い」「無口」です。
今回は、このスーパー新人と人とが適材適所で業務を分担することで、最大のパフォーマンスが期待できるということを、考えてみたいと思います。
=================
ロボットの長所は「正確」「迅速」「無口」
私どもがお客様にRPAの説明をするときに「RPAは、どんな業務に向いていると思いますか?」とご質問させていただくと、大抵が「単純作業の繰り返しですよね!?」と言われます。
下の図1は、一般に考えられている業務の棲み分けです。
図1
でも、ロボットにできる事って本当はもっとたくさんあるんです。もしあなたがロボットの上司なら、その特性を理解した上で、ロボットの性能をもっと引き出してあげてください。
では、ロボットに任せる業務はどのように見つければ良いか、考えてみましょう。
もし、「正確」「迅速」に仕事をこなせるスーパー新人が入社してきたら、あなたはどんな仕事を任せるでしょうか?
細かく複雑な条件のある業務や、給与など間違えては困る業務を任せるのではないでしょうか。
更に、「我慢強い」「無口」であれば、「秘匿性の高い」仕事も向いているかもしれません。
つまり、ルールがあれば、図2のように、複雑な作業にも向いているのです。
図2
ロボットと人との適切な作業分担は?
さて、その業務をどうやって見つけるかです。
まずは、自分が普段行なっている業務を思い出してください。
そして、あなたの作業を「仕事」と「作業」に仕分けしてみましょう。
私たちは、「仕事」と「作業」の定義は以下のように考えています。
仕事:人にしかできない業務
作業:ロボットにも任せられる業務
そうしていくと、結構、時間をかけて一生懸命やっている業務の中にはロボット“でも”できるものって意外にあるのではないでしょうか。
その仕事と作業が混在した業務をロボットが活躍しやすいように、作業のみを集約するなどフローを変更する必要があります。これを「デジタル化を前提とした業務の見直し」と私たちは呼んでいます。
それにはちょっとしたコツが必要となりますので、ここは、最初は私どものようなプロを利用するというのも、一つかと思います。お困りの際には是非、お声掛け下さい。
さて、このように「正確」「迅速」なロボットアシスタントを活用する事で、ヒューマンエラーが減りますので、サービス品質の向上が期待できます。
そして、人は、人にしかできない本業、いわゆる「仕事」に集中することで、さらなる付加価値を生み出せるはずです。
ロボットと人とが適材適所で業務を分担し、それぞれが最大のパフォーマンスを発揮する事で人がもっと楽しめる世界を目指しましょう!