導入前の状況
- 職員のワークライフバランスを保ちながら顧客数を増やすためには、RPAの利用が必要と考えていた。
- RPAロボットを自分で作っていたのでは、やりたい事はできないと諦めていた。
ASIMOV選定の要件や決め手
- 会計事務所向けの実績が豊富で、説明が分かりやすかった。
- やりたいことがあったが、RPA化は困難だと思っていた箇所も想像を超える方法の提案で実現可能だとわかった。
- 提案内容を絵にしてわかりやすく説明してくれたので、イメージができ、安心してお願いできた。
導入による効果
- 確定申告をいつもより10日も早い、3月1日に終える事が出来た。
- 決算時の複雑な仕訳をロボットが自動起票するため、教える手間が無くなった。
- 職員数を増やさずに、顧客を増やせる目処が立った。
田中貴久公認会計士事務所様は、同人作家、商業作家、クリエイター、NFTの税務顧問・記帳代行を専門とされる会計事務所です。
とある漫画作家様との出会いをきっかけに、多くのクリエイター様のサポートを手がけられるようになりました。
個人の確定申告だけでなく、一般法人企業や法律事務所等の監査や税務サポートもされていらっしゃいます。
今回は、代表の田中様にお話を伺いました。
確定申告業務が3月1日に終わってしまうという業界の「革命」ともいえる成果がどのように生まれたか、是非、ご一読ください。
[ASIMOV ROBOTICS株式会社(以下)]
「他のRPA業者は自分でロボを開発する必要があり、自分のやりたい事は実現できないと諦めていました。」
RPAを導入した経緯・きっかけについてお聞かせください。
当事務所は私以外は10名の時短のパート職員で構成されていて、中には初めて会計業務に携わる人もいます。そのため、彼女たちが、繁忙期も含めてワークライフバランスを維持しながらストレスなく働き続けるために、RPAロボットというアシスタントが必要であるとかねてより考えていました。
数年前、業界でRPAが流行り始めたころ早速情報収集したのですが、どの業者も自分がロボットを作ることが前提で、それでは自分がやりたい事が出来るとは思えず、すぐに諦めてしまいました。
その後も、様々なRPA業者を探しましたが、やはりどこも同じようなサービスで、困っていました。
そんな中、WEB検索でたまたまヒットしたASIMOV社の記事を見て、これだ!と思いすぐに問い合わせをしたのが始まりです。
「ASIMOVの説明はわかりやすく、この提案力なら、やりたい事が実現できると即決できました!」
これまで諦めていたRPAを、当社ASIMOVに任せてみようと決心できた理由を教えて頂けますか?
ASIMOV社との初面談の時に「電子申告の達人」のデモ動画を見せていただき、まさに自分がやりたい事と合致していると直感しました。
また、ASIMOVの会計事務所向け専用サービス「ASIMOV-One fot ZEIMU」は、少人数の会計事務所でも無理なくRPAが活用できるという点をわかりやすくプレゼンしてくれたので、非常に印象が良かったですね。
そして、自分の構想をお話したところ、具体的なロボットの仕様をすぐに絵にしてくれたので、「実現できる」という事が分かりやすくイメージできました。
導入は即決でした!(笑)
「補助科目の統一不要で、仕訳入力から確定申告情報入力までの多くの業務を全自動!」
具体的にRPA化した業務ついて教えてください。
① freeeデータ化サービスへの証憑書類アップロード
当事務所のセールスポイントは、証票類をご郵送いただければ、記帳代行から申告まで一気通貫で請け負うというサービスです。
仕訳の起票については、freeeデータ化サービスを活用しています。領収書や通帳コピーをPDF化してアップロードすれば、freee会計に自動で登録をしてもらえる便利なサービスなのですが、そうはいっても大量のPDFファイルに適切なファイル名を付けたり、データをアップロードする際には、補助科目の情報を一つ一つ入力する手作業は必要です。
10名がかりで作業に当たっていますが、それでも毎月2-3週間はかかっていました。
また、人の手で実施しますので、保存忘れ、アップロード忘れ、間違ったものをアップロードしてしまうなどのヒューマンエラーが起こってしまう事も少なからずありました。
まず最初に、このプロセスを、完全自動化していただきました!
職員は証票類をスキャンしてPDF化し、フォルダに保存するだけです。そうするとロボットが、適切なファイル名にリネームして、freeeのデータ化サービスにアップロードします。その際に、補助科目の選択や注意事項の記載も自動で行ってくれます。更にはアップロードしたファイルを顧問先ごとにきちんと保存までしてくれるんです。まさに、全自動です。
実は、補助科目の自動選択は、お客様によって勘定科目名がバラバラの為、難しいのではないかと考えていましたが、高度な技術力と提案力で見事に実現していただくことができました。
この自動化で、毎月の作業期間が1週間削減され、前述したようなミスもなくなりました。
ロボを起動して帰ると、朝出勤した時には既に作業が終わってますので最高ですね(笑)
② freee確定申告情報入力
「freee確定申告」に、「freee会計」内の決算書情報をはじめ確定申告に必要な情報を自動入力するロボットです。
ロボットは、決算作業に必要な幾つかの仕訳入力から自動で行ってくれるのですが、この部分は、会計知識が必要になるため会計事務所業務が初めてのパートの方には教えるための時間が必要でしたし、慣れるまではどうしてもミスが起こりやすい業務です。そうなると、苦手意識を持たれてしまう場合もありました。これを自動化したことで、単純な工数削減だけでなく、確定申告期間中の忙しい時期に、教える側、教わる型のストレスが無くなり業務がスムーズになりました。
また、申告書作成においても、地代家賃や在庫金額などの単純な転記作業から青色、白色の選択といった決まりきった選択などを全て自動化しました。
これら一連の作業をロボットで自動化したことで、大量の確定申告業務のスピードが劇的に速くなり、そのため時間に余裕ができたことで、人はチェックに専念できるようになり、精度も非常に上がりましたね。
「3月1日に確定申告業務が終了という会計事務所業務の革命を実現!これで、人を増やさずにお客様を増やせます!」
効率化の効果はいかがでしたか?
お陰様で、例年、3月10日を目標にしていた確定申告業務の終了日ですが、今年は3月1日には終わってしまいました(※確定申告の公的な締め切りは3月15日)。これは、会計事務所にとって革命的ですよね!
3月に入ってから、私自身暇になりまして、パートさんからもロボのお陰ですねとからかわれていた状況です(笑)
職員からも「これはすごい!」とロボへの信頼は絶大です。今回の確定申告でRPAロボットの凄さを実感してもらえた点も大きかったです。
お陰様で、現状のメンバーのままで、まだまだ顧問先を増やせそうです!
「優秀なエンジニア陣に感動!素早い対応力に驚きました!」
ASIMOVのロボット導入、メンテンス対応はいかがですか?
とにかくASIMOVのエンジニアがどなたもとても優秀だということに感動しています!
ますは、対応がとても早いということ。RPAは最初から完璧なものができるのは無理だという事は理解していましたので、エラーが起きたらすぐに対応してもらえるかどうかはとても重要でした。
ASIMOVは、チャットでお願いすると、リモートですぐに対応してくれたので、ストレスなく使うことができました。非常に感謝しています。
それに、これからはリモートが主流だという事も実感しましたね。
以前、他の会社に(RPA以外の)システム構築をお願いした事があったのですが、ちょっとした修正依頼もレスポンスが遅くて全然進まず、とにかくストレスだったという経験がありました。システム開発というのは、担当するエンジニアに対応によってこんなにも違うのだという事を実感しています。
また、提案力の高さにも非常に驚きました。
バラバラの勘定科目をロボが認識する方法や、顧客の回答用ExcelをWEBフォームに変更するなど、自分では考えつかない事をASIMOVの方から次々と提案していただき、やりたかった事を実現してくれました。
何度も言ってしまいますが、本当に感動しています。
この仕事はASIMOV以外できないと思っています!
ここまで高い評価をしていただき、恐縮です!
「まだまだ自動化できる余地があるので、どんどん活用を広げていきたいです!」
今後の展開について教えてください。
これまでのやりとりで、様々な業務がRPAによって自動化できる事が分かりましたので、より活用を広げていきたいですね。
まずは、確定申告の電子申告、受信通知などの帳票の保存、PDFフォルダ振分けなど、今回作成していただいた業務の後工程も自動化したいと考えています。
また、証憑の提出が遅れているお客様宛の催促メールもロボが自動で送るようにしたいです。
まだまだできる事はたくさんあると思いますので、また相談させてください!
今のリソースで、まだまだ顧問先が増やせそうですので、とても頼りにしています。
いつでもご連絡ください!!お忙しい中、インタビューのご対応ありがとうございました!