ASIMOV ROBOTICS 株式会社

税理士法人 横尾会計 様

『RPA導入により働き甲斐のある職場が実現!!職員の定着率もあがりました!』

【U R L】
https://www.tkcnf.com/yokookaikei
【業  種】

会計事務所

【所  在  地】
佐賀県佐賀市
【活用用途】

RPAによる業務の効率化

【写  真】

横尾先生とスタッフの皆様

 

(お話を伺った方)

税理士法人横尾会計
代表社員 税理士 横尾 慎哉 様
横尾 恵理子 様
社員税理士 岸川 宗史 様

導入前の状況

  • 確定申告時期は残業が多く、繁忙期終了後には退職者が出してしまうという悪循環となっていた。
  • 今年の繁忙期は産休などで実質3名減っており、厳しい状況となることがわかっていた。
  • やりがいを持って働ける職場にするために、RPAは必要不可欠だと思っていたが、ロボット開発などハードルが高く諦めていた。

ASIMOV選定の要件や決め手

  • TKC向けパッケージロボットがあったので、導入のイメージが明確だった。
  • 税務・会計知識の豊富なコンサルタントやエンジニアが導入をリードしてくれるので、RPAについての知識がなくても導入が実現できる。
  • RPAに関わる事は全て任せられるので、業務改善や標準化に注力できる。

導入による効果

  • 確定申告時期は、人数が減ったにも関わらず残業が大幅に減り、退職者も出なかった。
  • ロボットに合わせて業務を整理した事で、確定申告が例年より一週間早く、3月5日には終わった。
  • 単純作業はロボットに任せることで、知識とやる気のある職員には、やりがいのある業務を任せていけるようになった。

税理士法人横尾会計様は、佐賀県で最初に設立された80年続く老舗会計事務所様です。現在の所長である横尾慎哉先生は3代目で、2016年には新社屋に事務所を移転され、働き甲斐のある職場を目指してIT導入をはじめ日々改革を推進されていらっしゃいます。
顧問先には大手企業も多く、税務・経理・財務・会計・決算に関する業務だけでなく、経営相談や・コンサルティング業務も積極的に行われておられます。

今回は、横尾先生および職員の皆様にお話を伺いました。

[ASIMOV ROBOTICS株式会社(以下)] 

 

「働き甲斐のある職場づくりの為にはRPAが必要。でも、ロボットを自分たちで作るのは難しいと諦めていました。」

 

 

最初にRPAをご検討された際のきっかけと導入に至らなかった経緯についてお聞かせください。

会計事務所の仕事は、絶対に間違ってはいけません。ただ、中にはとても気を使う作業でありながら、単純で面白味がなく、評価もされにくいことから、正直、達成感のない仕事もあります。一人でも多くの職員を、このような業務から解放してあげて、働き甲斐のある、付加価値の高い仕事にシフトさせてあげたいと考えていました。

 

その手段の一つとして、RPAという存在を知り、RPA業者が企画するセミナーに参加してみたり、雑誌やネット検索でも色々と調べました。
しかし、どこのRPA業者も、ロボットは自分たちで作成する事が前提で、ロボットを共有してくれるという業者もありましたが、その場合も結局は仕様変更やメンテナンスを自分たちで行わなければならないと言われました。少し講習を受ければ誰でもできるとは言われましたが、何個もロボットを作るのは無理だと思いますし、ロボットの作成に時間が取られると本来の業務がおろそかになる恐れがあります。

 

そもそも、我々は年間の業務の平準化を目指しているのに、繁忙期にロボットのメンテナンスが発生してしまっては意味がありません。IT人材を採用すればよいのではという話も出ましたが、その人に辞められてしまうと困るという体制では意味がありません。

 

そう考えると、自分たちで作成するのは、どう考えても無理だと思い諦めていました。

 

「ASIMOV-One for ZEIMUなら全てお任せなので安心!本来の目的である、業務改善に注力できます!」

 

 

そのような中、当社ASIMOVにRPA導入を任せてみようと決心できた理由を教えて頂けますか?

ASIMOV社の事は、会計の専門雑誌を見て知り問い合わせをしました。
RPA導入サービスである「ASIMOV-One for ZEIMU」は事務所内でRPA人材を育成する必要がなく、全てお任せでRPAを活用する環境を提供してもらえると聞き、「これだ!」と思いました。
特に、当法人が使用しているTKC税務ソフトのパッケージロボがあったことも安心できました。私たちはRPAについて、全くわかっていなかったのですが、どのような業務がどのように自動化されるのかが明確にイメージできたので、安心してASIMOVと一緒にやっていこうと考えることができました。

 

当法人ではもともとDX委員や費用対効果委員、改善委員会等を組んで、職場改善につなげているのですが、RPA委員会も立ち上げ、改善委員と統合して月に1回話し合っています。
このように、ロボットありきではなく、職場改善にフォーカスしてRPAをどう活用するか、というディスカッションができるのも、ロボットの開発はもちろん、税務業務を理解したコンサルタントによるアルバイスも含めて、RPAの事は全てお任せできているからこそだと考えています。

 

※ASIMOV-One for ZEIMUでは、会計事務所の標準的な業務については、プロのエンジニアが開発し、パッケージ化されたロボットパーツを、無償で提供しています。

窓の外の緑が事務所内の緑と調和する爽やかなオフィスで自主的に業務改善に取り組む職員

 

「確定申告は3月4日に終了!残業も大幅に減り、職員の定着率が上がりました。」

 

 

具体的にRPA化した業務とその効果について教えてください。

現在のところは、以下のような申告書作成前後の業務を自動化しています。
① 法人税:申告、申告後帳票出力、フォルダ保存、成果物の作成
② 所得税:確定申告、申告後帳票出力、フォルダ保存、成果物の作成
③ 償却資産税:申告、申告後帳票出力、フォルダ保存
④ 税務ソフトへの決算情報転記前処理
⑤ e-Tax 決算前お知らせ取得

 

従来は、電子変換(申告データの取込)~電子申告~メッセージ等のダウンロード保存〜成果物の作成といった一連の流れを1人でやっていたのですが、人が実施する前提ですと、それぞれの作業の効率性を考えて、ある程度の件数をまとめて実施したいという意識が働き、どうしても処理を溜めてしまいがちでした。
ロボットであれば、申告書が出来上がった都度都度、自動で処理して作業を進めてくれるので、業務が溜まることがありません。そこで、ロボットに合わせて人の体制も見直し、各作業ごとに業務を分担することにしました。
結果、業務全体が非常にスムーズに流れて、全体の進捗が前倒しになり、お客様への成果物のお渡しも以前より早くなるという、顧客満足度の向上にも繋げることができました。

 

この効果が、顕著に現れたのは確定申告時期です。
例年は3月13日から14日までかかっていた(締め切りは3月15日)のですが、今年は3月5日には殆ど終わっていました。
今年は、昨年よりも産休などで職員の人数が実質3名減っていたのですが、作業が前倒しになっただけでなく、残業時間も大幅に減りました。通常15時上がりのパートさんにも例年は、この時期だけはフルタイムで働いてもらっていましたが、今年は定時の15時で上がってもらう事が出来ましたし、正社員の残業も約30%減少しました。
実は、毎年確定申告時期が終わる3月に退職者が出てしまっていたのですが、大幅な労働環境の改善ができたことで、今年は全員継続して働いてくれています!

 

労働環境の改善だけでなく、RPAを入れた事で様々な面で業務改善が進んでいます。
例えば、業務の標準化によるサービス品質の向上です。先ほど、申告作業の前倒しについてはお話しましたが、お客様にお渡しする成果物も、これまでは、担当者ごとにバラつきがありましたが、ロボットによる自動化をきっかけに統一する事で、高いサービス品質を維持することができるようになりました。また、ロボットに対する指示を進捗管理ツールMykomonを使って行う仕組みにしたことで、進捗管理表が有効に活用されるようになり、全体管理がしやすくなりました。

 

ロボットが働いきやすい環境は、見える化され標準化された環境ですから、結局は人が働きやすい環境なんだと実感します。まさに、「ロボ様」です。

 

「迅速、丁寧なASIMOVエンジニアの大ファンです!マンスリーコンサルティングは、継続的な業務改善のペースメーカーに!」

 

 

ASIMOV-One for ZEIMUのサービスはいかがですか?

本当に助かっています!
特に、パッケージロボットはイメージもわかりやすく、導入も早いので、早々に効果が実感できたのが良かったです。

 

それと、エンジニアのリードが素晴らしいです。
実は、現在RPAを担当してくれている職員は、担当をお願いした際に、かなり不安を感じていたようでした。彼女は、RPAについての知識は何も無なかったので何をすればいいのかわからないという不安のうえに、ちょうど、先輩が産休に入る時期と重なったことで業務負担が増えるのではないかと。
ですが、ASIMOVのエンジニアは、税務ソフトの知識はもちろん、会計事務所の業務についてもよく知っていて、しっかりとリードしてくれましたので、すぐに不安は無くなったようで、今では積極的に事務所全体のRPA推進をリードしてくれています。

 

職員が減るなどいろいろ大変な状況の中でもRPA担当職員の負担を増やさずにスムーズに導入が実現できたのは、やはり全てお任せできるASIMOV-One for ZEIMUの素晴らしい点ですね。

 

ちなみに、エンジニアとのチャットのやり取りは、楽しみにもなっています。結構、いいことを言ってくれたりするので、「今日のお言葉」的に、事務所内で話題になってるんですよ(笑)

 

もう一つ、毎月のマンスリーコンサルティングもいいですね。定期的に認識を合わせる機会になりますので、ペースメーカーというか、職員が集まって業務改善について話す良い機会になっています。

 

※マンスリーコンサルティングは、税理士資格を持つASIMOVの業務コンサルタントが参加し、WEBにて毎月実施するミーティング。ASIMOV独自の管理システムで取得しているロボットの稼働状況を見ながらの使い勝手の確認や、次回導入ロボットの打ち合わせ、そのための標準化や運用の見直しなどをディスカッションすることで、RPAを確実に浸透させるためのサービス。

 

「働き甲斐のある職場を目指して、さらにRPAを活用していきます!」

 

 

今後の展開について教えてください。

更に、労働環境の改善を進めていきます。2~3月の繁忙期も含めて残業をゼロにして、年間を通した労働時間を平準化していきたいです。
合わせて、より働き甲斐のある職場づくりをしていきたいです。これまで補助的な作業が中心だった内勤者にも、やる気があって優秀な職員には、個人の確定申告やシンプルな会社の申告書作成なども任せていくなど、会計や税務の知識を活かした付加価値業務にどんどん移行してもらいたいと思います。

 

そのために、人がやらなくてもいい仕事は、全てRPAによる自動化を実現していきたいと考えています!

入口も緑でいっぱいです!

 

 

お忙しい中、インタビューのご対応ありがとうございました!