株式会社シード 様
『RPA導入4か月で早くも6つのロボットが毎日活躍中!スケール化に向けて様々な仕掛けを実行しています!』
- 【U R L】
- https://www.seed.co.jp/
- 【業 種】
製造業
- 【所 在 地】
- 東京都千代田区
- 【活用用途】
RPAによる業務の効率化
- 【写 真】
杉山 哲也 様(取締役 常務執行役員 管理本部本部長 兼 経理部長)写真 右
佐藤 一浩 様(情報システム部 部長)写真 右から2番目
関口 清 様(経理部 マネージャー)写真 中央
宇佐美 千春 様(経理部 次長)写真 左から2番目
杉山 貴司 様(情報システム部 係長)写真 左
導入のきっかけ
- ASIMOVのWebセミナーで、実際とRPAロボットの動きを見て、非常に面白そうだと興味を持った。
- 情報システム部に確認し、高機能なAutomation Anywhereであれば他のシステム等と合わせて適材適所で活用することが可能であるということで決定した。
ASIMOV選定の要件や決め手
- 公認会計士ルーツのASIMOVなら、経理業務の効率化はもちろん、内部統制を考慮した業務フローの整理への対応も含めて最適であると考えた為。
- 単なるロボットの開発委託ではなく、ロボット開発ノウハウをきちんと指導してくれるほか、運用管理のサポートも受けられること。
- マンスリーコンサルティングにより、スケール化のサポートも受けられる為。
導入による効果
- 早々に毎日の単純作業の自動化が実現でき、毎朝のプレッシャーからも解放された。
- RPA化業務の洗い出しを通して、RPA化以外の手段も含めた効率化の提案機会が増えるなど、会社全体が業務効率化に向かって動き始めた。
- 各部署で似たような作業を多く実施しているなど、共通化や効率化の余地がある事や、各部署で様々な困りごとがある事など、多くの気づきがあった。
株式会社シード様は、63年に亘り、日本人の目に最適なコンタクトレンズをお届けすることに注力されてきました。主力の「ピュアシリーズ」は、独自のレンズ素材に遠近視・乱視・遠近両用、そして新しいデザインの遠近両用コンタクトレンズ等の高機能・高付加価値を備えた国産レンズを、日本そして海外に広く展開されています。
シード様では、RPAの活用を進めるために「RPAツール見学会」を実施されています。今回は、見学会に参加させていただいた後、RPA推進チームである、杉山常務、佐藤部長、関口様、宇佐美様、杉山(貴)様にお話を伺いました。
[ASIMOV ROBOTICS株式会社(以下)]
RPAを導入した経緯・きっかけについてお聞かせください。
知人より紹介された、日経産業新聞フォーラム バーチャル版で、ASIMOV社のセミナーを観たのがきっかけです。RPAについては、それまでは何となく知っている程度でしたが、説明も分かりやすく、実際にロボットが動く様子を見て、非常に面白そうだと感じました。
そして、RPAは自社内の効率化に寄与できそうだと直感的に思い、詳しく説明を聞いてみる事にしました。
まずはRPA化に向けた業務整理が必要であると考え、また、経理部門の効率化から取り組みたいと考えたとき、公認会計士が社長というユニークな特性を持ったASIMOV社から導入するのがベストと考え、他の選択肢は特に検討しませんでした。 (杉山常務)
杉山常務
私は情報システム部の立場から、他社製品も検討しましたが、Excelマクロや社内システムと合わせて適材適所で有効活用することを考えた場合、高機能RPAであるAutomation Anywhereが最も合っていると考えました。
なお、私自身、もともとRPAには興味はあり、以前から情報収集は続けていました。RPAの技術も格段に進歩してきていて現在の性能であれば、ニーズに合うと判断できた為、導入に賛成しました。(佐藤部長)
佐藤部長
「導入後すぐに6つのロボットが毎日稼働中!朝のプレッシャーから解放されました!」
RPAが導入されて4か月がたちましたが、ロボットの活用状況はいかがでしょうか?
6つのロボットのうち、2つはASIMOV社に開発を依頼し、導入が完了しました。
【ロボット①:与信・回収状況情報資料作成・通知ロボ】
各取引先の日々の売上と売掛金回収状況のデータを社内システムから取得し、与信残高情報を担当者に通知する業務を自動化しました。
以前は、毎朝7時30分に出勤して約20分かけて作業をするのが日課でしたが、現在はロボットが毎朝スケジュール実行してくれるので、出勤時間を15分遅らせる事ができるようになりました。この業務は、気持ちの面でも寝坊できないので非常にプレッシャーになっていましたが、この緊張感から解放されて嬉しく思っています。(関口様)
関口様
【ロボット②:Webコンテンツ更新確認ロボ】
経営企画部では、これまでは30以上のWebサイトを手作業で一つずつ開いて、ニュースの更新があるかを確認し、更新があった場合はその差分情報を関係部署に通知するという作業をしていました。この作業は、1回1時間×2回/日かかっていたうえ、ニュースの更新の有無は、更新前の情報を人の記憶に頼っていたという状態でした。
ロボット導入後は、Web検索から差分を正確に判断したうえでの更新情報の抽出まで5分で実施できるようになりました。
抽出された情報に、更に加工を加えて関係部署にお知らせしているので、各部署へお知らせする文章のクオリティを上げる事にリソースを割けるようになりました。
Web検索は、営業部、知財部でも似た業務があるので、横展開できそうなので期待しています。
「RPAの導入をきっかけに、他のソリューションも含め会社全体が業務効率化に向けて動き出しました!」
本日、「RPAツール見学会」に参加させていただきましたが、経理部以外への展開状況を教えてください。
我々RPA推進チームで「RPAツール見学会」を開催し、参加者にRPAのイメージを持ってもらってから、RPA化業務の希望を募っています。
そして、情報システム部では、上がってきた候補業務について、RPA化の要否を判断しています。RPA化に向いていないものについても、RPA以外の手段、例えば新しいソフトウェアの開発やExcelマクロによる解決を提案するなど、会社全体が業務効率化に向かって動いているのを感じています。(佐藤部長)
確かに、RPAを導入したことをきっかけに、様々な部署の方の業務についてのお話を聞く機会が増えましたね。おかげで、各部署で同じような仕事をやっており共通化や改善の余地が多くある事が分かったのは大きな発見でした。(宇佐美様)
宇佐美様
「RPAツール見学会」の反応はいかがでしょうか。
第1回は25名、本日2回目は18名の参加があり、RPAについての関心が非常に高いことがわかります。
第1回では与信・回収状況情報資料作成・通知ロボをお披露目して、イメージを持ってもらい、参加者から8業務の応募がありました。その中から選ばれ導入したのが本日お披露目したWebコンテンツ更新確認ロボです。
今日も、多くの質問をいただきましたので、また候補業務が上がってくるものと思います。
RPAツール見学会は早くも第2回目の開催
RPAツール見学会で熱心に発表を聞く参加者の皆様
見学会が終わっても、熱心な質問が続いた
「ロボット導入部署への効果実感アンケート結果は好評でした!」
ロボットの導入部署に「効果実感アンケート」を実施されたと伺いました
はい。ロボットの効果実感アンケートを行い、他部署展開へのきっかけにしようと考えました。
以下のような質問に対して、好評な結果を得る事ができました。
【効果実感アンケートの質問内容と結果】
① RPAツール導入実して業務が効率化した実感はありますか?
非常にある:4 若干ある:0 それほどでもない:0
② 理由を教えてください。
・自分で更新されたページを探しに行く手間がなくなったため
・毎朝掲載しなくてはいけないと思いながら時間に追われていた為、時間に余裕をもって業務にあたれるようになったこと。
・資料作成からメール配信まで一貫して自動化となったため配信時間のムラもなくなった
・集計作業からライブラリ掲載まで自動化され、業務にかける時間をかなり短縮できたから
③ ほかの業務にもRPAツールを導入したいですか?
導入したい:4 導入したくない:0
④ RPAツールを導入したい業務案件を教えてください。
・今のところ思いつきませんが、今後何かあれば導入したいです
・すぐには思いついていないが、現状の業務を精査したのち提案していきたい。
・在庫表作成、旧品在庫管理 等
・FAX注文書の印刷・手配
⑤ 全社的にRPAツールを導入していくことに賛成ですか?
賛成:4 反対:0
「導入ロボットから開発のノウハウを吸収しています。」
ASIMOVの導入はいかがでしたか?
手探りで進めていくよりも、まずはプロRPAエンジニアの技術的な部分を見た方が近道であると考え、最初のロボットである与信枠通知ロボ開発(ロボット①)をASIMOV社に発注しました。
お願いする業務を選ぶ上で心がけたのは、なるべく様々な動作が含まれていて、他のロボットに応用できそうなものという観点でしたので、ロボット①を通して、様々な動作パターンの技術を習得することができました。
そして、第1回の見学会後に応募があった業務のうち、ロボット①と類似のロジックでできそうなものは自社開発することにして、それとは全く異なるパターンであるWeb検索ロボ②を、再度ASIMOV社に開発依頼させていただきました。その上で答えあわせ的にスクリプトを確認することで、開発技術を習得していくつもりです。
今後も新たなパターンがあれば、発注したいと思います。(佐藤部長)
私は、実際の開発を担当していますが、ASIMOV社の作ったロボットのスクリプトを参考にしながら取り組んでいます。
ASIMOV社の作ったスクリプトは引継ぎを前提に分かり易く作られているため、非常に参考になっています。
作ってみてわかりましたが、RPAはやはりスクラッチで開発するより速いですし楽ですね。ただ、設計はプログラミングのロジックが必要ですし、トライ&エラーが大事であることは共通していると思います。(杉山(貴)様)
杉山(貴)様
「KPIの達成、スケール化に向けてマンスリーコンサルティングで毎月ディスカッション!」
ASIMOVのマンスリーコンサルティングはいかがですか?
毎月日程を決めてミーティングを実施していますが、日常業務で忙しい中でも定期的にRPAの時間を確保する事で、それまでに、宿題をやらなければならないというモチベーションになっています。
ASIMOVのアドバイスにより、最初にRPA導入に当たっての目標や具体的なKPIを設定したのも良かったと思います。目標があることで、それを達成するために頑張りますし、達成感も得られます。
長年仕事をしてきた中での経験ですが、何でも1件目はある程度の成果が出せます。しかし、それに続く2件目やその後のスケール化というのが難しいのです。
そういった意味では、今後いかにRPAを社内でスケール化していくかという観点で、伴走してもらえるのはありがたいと思っています。(杉山常務)
今後の展開についてはどのようにお考えですか?
現状の取り組みを社長に報告したところ、本社だけではなく鴻巣研究所まで広げたらよいのではないかという意見がもらえました。非常に高い期待をしてもらっていますので、本社の目途が付いたら、是非広げていきたいと思います。
工場では生産数量、在庫数量など多くの報告業務がありますが、アナログな部分が残っていますのでRPAにより数値をリアルタイムで取れるようにするなど、活用の機会は多くあると思います。(杉山常務)
RPA業務を検討していく中で、単純な繰り返し作業が非常に多い事に気が付けましたので、まずはそういった作業の自動化を進めていきますが、今後は、業務の質にもこだわりたいと思っています。
例えば、売上データを相手が見たい形に集計して配信する等、既に導入しているBIツール*とも、連携させることで、これまで以上に良質な情報を提供できるようになると思います。更に、AI-OCRも合わせて検討し、紙文化も整理しながら効率化を進めていきたいと思います。(佐藤部長)
RPA拡大の手法に正解は無く、トライ&エラーを繰り返しながら弊社なりのやり方を確立し、進めていこうと思っています。
最初に設定したROIに関するKPIを達成できるように、マンスリーコンサルティングの時間などを活用して定期的にメンバーと進捗を管理して、RPAツール見学会や他のアイデアも取り入れながら、スケール化を推進していきたいと思います。(杉山常務)
お忙しい中、インタビューのご対応ありがとうございました!